米Googleは現地時間2016年11月8日、Webの安全性強化に向けた取り組みについて発表した。ポリシー違反を繰り返すサイトを「Repeat Offenders(再犯者)」に分類し、より厳しい措置を加える。

 現在、不正サイトからユーザーを保護する機能「Safe Browsing」では、マルウエアや望まないソフトウエア、フィッシングやソーシャルエンジニアリングなどを実装する不正なサイトは、ユーザーがアクセスしようとすると警告が表示される。

 Googleの検証によって無害になったことが確認されると、警告が解除される。Googleの検証は、有害な要素が削除されると自動的に、あるいはサイト所有者が「Search Console」を介して再審査をリクエストすることで実施される。

 Googleによると、警告が消えると違反行為を再開するサイトが一部存在するという。そこで、Safe Browsingでは今後、このようにポリシー準拠と違反を繰り返すサイトをRepeat Offendersと判断する。

 Repeat Offendersと見なされたサイトの所有者には、電子メールで通知が送られる。サイト所有者は30日間、再審査をリクエストすることができず、ユーザーに対して警告が表示され続ける。

 Repeat Offendersに分類されるのは意図的に悪質なコンテンツを配信するサイトのみで、ハッキングされたサイトは対象外となる。

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