6秒動画共有サービス「Vine」が生き延びる可能性が浮上していると、複数の米メディア(CNETFortune)が米TechCrunchの情報を引用するかたちで報じている。TechCrunchは複数の関係者から情報として、Vineの親会社である米TwitterのもとにVine買収の申し出が複数寄せられていると、現地時間2016年11月7日に報じた。

 Twitterは先月、2016年第3四半期(2016年7~9月)の決算を発表した際、全従業員の9%を削減する計画とともに、Vineを数カ月以内に終了する方針を明らかにした。当面の間、これまで投稿したVine動画の視聴およびダウンロードは行えるようにする(関連記事:Twitterが9%の人員削減を発表、Q3決算は増収)。

 TechCrunchによると、Vine終了計画を発表して以降、Twitterは10社以上から買収提案を受けている。買い手として名乗りを上げた中にはアジアの企業も含まれ、そのうち1社はLINEとの噂もある。Twitterは検討対象をすでに5社まで絞り込んでいるという。

 Twitterは2012年にVineを3000万ドルで買収したが、今回、一部の提案で示されたVineの買収額は1000万ドル未満とされている。

 なおTwitter自身も身売りを一時検討していたが、買い手候補として最後に残っていた米Salesforce.comのMarc Benioff最高経営責任者(CEO)がTwitter獲得を見送る意向を示したことで、身売りの道は閉ざされたと10月に報じられている(関連記事:Twitter、身売りの可能性消滅か Salesforce.comが買収見送り)。