韓国Samsung Electronicsは、過熱・発火問題で自主回収および生産中止したスマートフォン「Galaxy Note7」について、ユーザーに謝罪する公開書簡を英国向けWebサイトに掲載した。

 同社欧州事業Samsung Electronics EuropeのYH Eom社長兼最高経営責任者(CEO)の名義で現地時間2016年11月8日までに公開された同書簡には、「我々は、皆様の期待と我が社の高い基準に添えなかったことを認識しており、心から申し訳なく思う」と記載されている。

 また、Galaxy Note7のバッテリー不具合の原因究明に全力で取り組んでいるとし、「外部専門家チームとの共同調査を開始し、バッテリーをはじめハードウエア、ソフトウエア、製造プロセスを含むあらゆる側面について慎重に調べている。結果が出た際には、包み隠さず公表する」と述べた。

 米メディア(CNETThe Vergeなど)によると、同様の謝罪広告が米国で11月7日付けの主要新聞に掲載された。「Wall Street Journal」「New York Times」「Washington Post」などの一面を使った謝罪広告は、北米事業Samsung Electronics North AmericaのGregory Lee社長兼CEOの署名が添えられている。

 Samsungは先週、米国で280万台の洗濯機のリコールを発表しており、米国向け謝罪広告ではこのことにも触れている。Lee氏は「最も重要なのは、安全が当社の最優先事項であること」と強調し、「全米の1万7000人にのぼる従業員を代表し、引き続きご支援いただけることに感謝するとともに、あらためて心からお詫びする」と締めくくっている。