通信事業者のフリービットは2016年11月8日、セキュリティ面で特徴を持つモバイル通信サービス「フリービットクラウド セキュリティSIM」を発表、同日提供を開始した。UTM(統合脅威管理)機器によるウイルス対策機能などを標準で使えるほか、オプションでユーザー企業へのVPN接続などができる。料金は個別見積もり。

UTMによるセキュリティ機能を標準で使えるほか、オプションでユーザー企業などにVPN接続できる
UTMによるセキュリティ機能を標準で使えるほか、オプションでユーザー企業などにVPN接続できる
(出所:フリービット)
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 基本サービスとして、NTTドコモ網を利用したモバイル通信サービスを提供する。最大の特徴は、インターネットアクセスの脅威を排除することを目的に、通信経路上にフォーティネットジャパンのUTM機器「FortiGate」を設置していること。ウイルス対策や、危険なWebサイトへのアクセスを防ぐURLフィルタリングなどの機能を利用できる。

 オプションで、ユーザー企業などに設置したIPsec VPNルーターに対してVPNでアクセスするゲートウエイ「クラウドVPNゲートウエイ」を用意。基本サービスの料金に、月額200円を追加することで利用できる。これにより、外出先からモバイル通信とVPNを介して社内LANにアクセスできるようになる。

 別のオプションで、フリービットのクラウドデータセンター「フリービットクラウドVDC ENTERPRISE-FARM Pro」にNTTドコモ網から直に接続する機能も提供する。フリービットのデータセンター上に業務システムを置いている場合などは、インターネットを介することなく安全に接続できる。