アマゾン ウェブ サービス ジャパンは2016年11月4日、クラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」を使った中堅・中小製造業向けIoT(インターネット・オブ・シングズ)の活用事例を説明した。
公開した事例は経済産業省製造産業局が進める「ロボット革命イニシアティブ協議会」が、2016年10月4日に公表した中堅・中小製造業向けIoTツールの一つ[中堅・中小製造業向けIoTツールの公表ページ]。
経済産業省製造産業局の徳増伸二参事官(デジタル化・産業システム担当)によると、公開されたIoTツールは「106件あり、AWSを活用したものが複数ある」とのこと。説明会では106件中、AWSを活用したツールの例として武州工業、スタイルズ、スカイディスクの事例を紹介した。
スタイルズはAWSの各種サービスを使い、IoTやGPS(全地球測位システム)によるトラッキングプラットフォームの「Trackrr.io(トラッカーアイオー)」を開発した。Trackrr.ioはイベント駆動型のコード実行サービス「AWS Lambda」や、ストリームデータ収集基盤サービス「Amazon Kinesis」などのマネージドサービスを使っている。スタイルズ代表取締役社長の梶原稔尚氏は、「マネージドサービスでサーバーレスアーキテクチャーのシステムを構築した。AWSの利用料金は実際にサービスを使用したときだけで済んでいる」と語った。
武州工業は「スマートフォンを利用した機械動作情報収集装置」および「Raspberry Piを利用した機械動作情報収集装置」について説明した。スカイディスクは、温度や加速度など14種類のセンサーを目的に応じて利用可能な着脱式のIoT向け通信モジュール「SkyLogger」を紹介した。