中国Lenovo Group(聯想集団)が現地時間2016年11月3日に発表した2017会計年度第2四半期(2016年7~9月)の決算は、減収となったものの黒字に転換し、売上高と利益ともに市場予想を上回った。

 総売上高は前年同期比8%減の112億ドル。純利益は1億5700万ドル(希薄化後1株当たり純利益は1.42ドル)だった。前年同期は純損失7億1400万ドル(希薄化後1株当たり純損失は6.43ドル)を計上していた。

 アナリストらの予測は、売上高が110億2000万ドル、純利益が1億3100万ドルだった(英Reutersの報道)。米Wall Street Journalは、2億600万ドルの資産売却益とリストラ策によるコスト削減が利益を押し上げたと報じている。Lenovoは売却した北京のビルをリースする計画という。

 事業別の業績を見ると、パソコンやタブレット端末を手がけるPC Group(PCG)部門は、売上高が78億ドルで前年同期比8%減少した。パソコン出荷台数は1450万台で同3.2%縮小したが、市場全体の減少率である4.8%より小幅にとどまったことを同社は強調している。タブレット端末の出荷台数は「市場全体の同14.7%減よりわずかに小さい減少率でとどまり、中国向けは同19%増加した」と述べた。

 Motorola事業とLenovoブランドのスマートフォンなどを含むMobile Business Group(MBG)部門の売上高は20億ドルで前年同期比12%減少した。モバイル端末の出荷台数は1400万台だった。

 サーバーやストレージ、ソフトウエアおよびサービスを含むData Center Group(DCG)の売上高は前年同期比8%減の11億ドルだった。

 地域別売上高は、中国が前年同期比4%減の32億ドル(総売上高の29%)、アジア太平洋地域が同4%減の19億ドル(総売上高の17%)、欧州/中東/アフリカ(EMEA)が同14%減の27億ドル(総売上高の24%)、米大陸が同7%減の34億ドル(総売上高の30%)だった。

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