写真や動画素材の取引サービスを運営するピクスタは2016年11月2日、日本マイクロソフトのプレゼンテーションソフト「PowerPoint(パワーポイント)」から同社の写真素材を検索、購入できるようにするサービスを発表した。提供開始は2017年1月。ピクスタの写真、イラストなど1500万点を利用できる。月額などの料金を支払って一定点数をダウンロードできる。写真を多用した資料を作成したいビジネスパーソンの需要を見込む。

PowerPointからピクスタの写真を取り込む画面の例
PowerPointからピクスタの写真を取り込む画面の例
(出所:ピクスタ)
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 同サービスを使うには、利用者はPowerPointに専用の追加ソフトである「アドイン(拡張機能)」を導入する。作成している資料の作成画面から、ピクスタのサイトに接続し、すかし入りの画像を検索、ダウンロードできる。検索とダウンロードは無料。使用を確定したら、すかしなしのデータを購入できる。購入した画像は拡大・縮小や切り取りなど、自由に加工できる。

 ピクスタが同サービスを提供する狙いは、ビジネスパーソンが著作権を犯すことなく見栄えのよいプレゼン資料を作れるようにすることだ。プレゼン資料を充実させるため、写真やイラストに対するビジネスパーソンの需要が拡大。一方で企業は法令順守を重視し、著作権や肖像権に違反しない画像素材に対する需要も高まっていたという。

 PowerPointには以前、無料の画像素材である「クリップアート」を利用する機能があったが、2014年に同機能は終了。利用者から、日本のビジネスシーンや文化に合った画像素材を使いたいという要望が高まっていたという。

 料金は1日当たり25点を利用できるプランの場合、1年契約が月額2万9700円、30日契約が同3万7800円、30日間で250点を利用できるプランが30日契約で5万8320円。