セキュリティーのコンサルティングやセキュリティ監視センター「JSOC」などを手がけるラックは2016年11月2日、セキュリティサービスの対象システムとして、日本マイクロソフトのモバイルセキュリティー製品「Microsoft Enterprise Mobility + Security」(EMS)を追加すると発表した。

 新たにセキュリティーサービスの対象とするEMSとは、モバイル端末とユーザーIDが適切に使われているかどうかを管理するソフトである。どのユーザーが、どのデバイスから、どの企業データにアクセスできるのかを制御できる。要素技術の一つとして、Active DirectoryやAzure Active Directoryを使う。

 ラックでは、EMSの社内利用などを経て、2017年に「IDベースドセキュリティソリューション」の名称で、EMSのコンサルティングサービスや、ID情報の不正利用をJSOCで監視するサービスなどを提供する予定である。

 ラックと、EMSを提供する日本マイクロソフトは、IDベースドセキュリティソリューションの提供にあたって協業するとしている。今後1年間で50社が本ソリューションを導入することを目標に、共同で活動を実施する。