米国の市場調査会社eMarketerが現地時間2016年10月31日までにまとめたリポートによると、米Facebookのインターネット広告収入は今年、約260億ドルとなり、昨年の170億8000万ドルから52%増加する見通し。Facebookのネット広告収入はその後も伸び、2017年には337億6000万ドルに達するとeMarketerは予測している。

 Facebookは米国以外の市場で広告収入を増やしており、今後数年間、その比率は同社広告収入の大半を占める見通し。その一方で、Facebookのモバイル広告比率はそれよりもはるかに大きなものになるとeMarketerは見ている。

 同社の推計によるとFacebookのモバイル広告収入は今年219億8000万ドル(同社ネット広告収入の約85%)となり、前年実績から66.6%増加する見通し。こうした2桁成長は今後も続き、2017年には297億1000万ドル(前年比35.2%増)、2018年には379億8000万ドル(前年比27.8%増)に達するとeMarketerは予測する。

 eMarketerの主席アナリストDebra Aho Williamson氏は、「Facebookは依然、全速力で新たなサービスやプロダクトを開発している」と述べている。また、主力のソーシャルメディアはeMarketerが追跡しているすべての指標で成長が見られ、関連サービスのMessenger、Instagram、WhatsAppも好成績を上げているという。これらの関連サービスは人気の高まりに伴い、収益化の可能性も高まっているとeMarketerは指摘している(関連記事:FacebookとPayPalが関係強化、Messengerボットの決済対応などでWhatsApp、一部アカウント情報をFacebookと共有へ)。

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