ボーズは2016年11月1日、ネットワーク対応ワイヤレススピーカー「SoundTouch wireless music systems」の3機種に、世界最大規模の音楽ストリーミング配信サービス「Spotify」との連携機能を搭載したと発表した。
スマートフォンやタブレット端末から同ネットワーク対応ワイヤレススピーカーを操作するための専用アプリ「SoundTouch systems」に、Spotifyの楽曲やアルバム、アーティスト、プレイリストを検索して再生できる機能を追加。簡単なアプリ操作でSpotifyのストリーミング音楽を楽しめるようにした。なお、「SoundTouch wireless music systems」の3機種は約1年前の2015年9月から発売されている。既に購入済みのユーザーは、ソフトウエアをアップデート(無料)することで、新機能の利用が可能になる。
同社の「SoundTouch wireless music systems」にはBluetoothとWi-Fiが搭載されている。Bluetoothでスマートフォンと接続してスマートフォンに保存した楽曲を再生することも、スピーカー単体でインタ―ネットに接続してストリーミング音楽を楽しむこともできる。
記者会見ではボーズ マーケティング本部 本部長の橋本 理智氏が、音楽視聴者の「リスニングスタイルの変化」について指摘。「全世界では2015年にダウンロード配信やストリーミングサービスのデジタル音楽の売り上げがCDを上回った。スピーカーには、リスニングスタイルの変化に対応する新機能が求められている」とSpotifyとの連携機能を搭載した背景について説明した。
続いて登壇したプロダクトマネジメント部 担当部長の中山 健太郎氏が、今回搭載した新機能を詳しく紹介した。同氏は、「日本でも2016年9月29日からサービス提供が始まったSpotifyとの連携によって、簡単な操作でストリーミング音楽を再生可能できる」ことを強調。Spotifyが配信している国内外約4000万曲のスト―リング音楽や20億本ものプレイリストをアプリから利用できることや、音楽を独自アルゴリズムで解析してユーザーの好みに合うオリジナルのプレイリストを作成できる機能(プレイリストジェネレーター)について説明した。そして、「作成したプレイリストをスピーカー本体のプリセットボタンに登録すれば、スピーカーのボタン操作だけ、つまりスマホレスで音楽を再生できるのも魅力の一つ」と語った。
最後にスポティファイジャパン 代表取締役社長の玉木 一郎氏が登壇し、ボーズとの今回の連携によって、次のように新たなリスニングスタイルを実現できると述べた。「スマートフォンなどモバイルで音楽を楽しむユーザーには、簡単さをそのままにホームオーディオの品質を提供する。それと同時に、ホームオーディオのユーザーには、Spotifyが網羅する世界の音楽シーンをリビングで楽しめるようにする」。