住友精密工業は2016年11月1日、同社の無線通信型センサー機器のデータを収集して可視化するクラウドサービス「neoMOTEクラウド」を構築したと発表した。同センサー機器を利用するユーザー企業や、ユーザー企業に対して同センサー機器のデータを利用したサービス事業を営むサービスベンダーに向けて提供する。同センサー機器を利用しているユーザーやサービスベンダーは、当面は無償でneoMOTEクラウドを利用できる。

 住友精密は、920MHz帯の無線通信を用いる無線センサー機器を提供している。無線機能を内蔵したセンサーのほか、有線でつないだセンサーを無線化する無線ゲートウエイ機器などもラインアップしている。今回のクラウドサービスを使うと、無線センサー機器を使っているユーザーやサービスベンダーは容易にデータの収集、可視化、分析ができるようになるとしている。

 neoMOTEクラウドのシステム構築はブリスコラが担当した。クラウドのプラットフォームとして、米IBMのPaaS「IBM Bluemix」を使った。IoTデータを収集、可視化、分析するアプリケーションを短期に開発するため、アプリケーション開発基盤としては「IBM Watson IoT Platform」を利用した。