クオリティソフトは2016年11月1日、クライアント/セキュリティ管理製品「ISM CloudOne」の新版Ver.6の提供を開始したと発表した。ユーザーインタフェース(UI)を一新し、「情報専任がいない中小企業でも容易に管理できるようにした」(小椋量友紀 プロダクトマーケティング部プロモーショングループ部長)のが特徴。初年度5000社への導入を目指す。

 ISM CloudOneはソフトウエア資産管理をはじめとするクライアント管理や、情報漏洩、標的型攻撃対策といったセキュリティ管理を支援する製品。クラウド版が中心で、「自前でサーバーを立てて運用するのは負荷がかかるという中小規模のユーザーが多い」(小椋部長)。オンプレミス版やアプライアンス版、VDI(デスクトップ仮想化)版もある。

 Ver.6では、情報を一覧できるダッシュボードを強化。ユーザーが必要に応じて画面を変更できるようにしたほか、アラートを表示する機能を追加した(図1)。

図1●ISM CloudOne Ver.6の画面例(ダッシュボード)
図1●ISM CloudOne Ver.6の画面例(ダッシュボード)
(出所:クオリティソフト)
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 導入を支援するウイザード機能も追加(図2)。「従来の10分の1程度の手間で導入できるようにした」(小椋部長)。

図2●ISM CloudOne Ver.6の画面例(ウイザード)
図2●ISM CloudOne Ver.6の画面例(ウイザード)
(出所:クオリティソフト)
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 近く、ISM CloudOneの機能を外部から利用できるようにするAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)機能も提供する予定だ。APIを使うと「ネットワーク機器と連携して、脆弱性を検知した場合に自動でネットワークから切り離して検疫ゾーンにつなぐ、といった作業が可能になる」と、小林博之 CTO プロダクトマーケティング部R&Dグループ部長は話す。

 価格はオープンで、参考価格は基本クライアントモジュール100ライセンスで約70万円。クオリティソフトはISM CloudOneを2009年にリリース、導入企業は4万5000社を超えている(OEMを含む)という。「海外拠点はクラウド型で、というユーザーが増えており、現在55カ国で使われている」(小椋部長)という。