米Tesla Motorsと太陽光発電ベンチャーの米SolarCityは現地時間2016年10月28日、ソーラーパネル一体型屋根タイル「Solar Roof」を発表した。

 Solar Roofは、ソーラーセルにルーバーフィルムと強化ガラスを重ねた構造で、一見して従来の屋根タイルと変わらない。家の前の通りなどから屋根を見てもソーラーパネルが設置されていることが分からない美しい外観を提供し、強度は従来の屋根タイルを上回るとしている。

 Solar Roofによって生成されたエネルギーは、Teslaの電気自動車の充電など家庭の電力に利用でき、余剰分はTeslaの家庭用蓄電池「Powerwall」に蓄えておける。

 Solar Roofは「Textured Glass Tile」「Slate Glass Tile」「Tuscan Glass Tile」「Smooth Glass Tile」の4種類で展開する。米Los Angeles Timesの報道によると、来年夏の発売を目指しており、当初はカリフォルニア州で販売する。価格などについては明らかにしていない。

 TeslaはSolarCityを26億ドルで買収する計画をすでに明らかにしており、株主による投票が11月半ばに行われる(米The Vergeの報道)。

 またTeslaは、Powerwallの新モデル「Powerwall 2」も発表した。容量は14キロワット時で、最大出力は7キロワット。5500ドルで販売する。