NTTデータ先端技術は2016年10月28日、米ニュアージュネットワークス(Nuage Networks)が開発したSDN(ソフトウエアデファインドネットワーク)ソフトの販売を開始したと発表した。システム構築サービスの一環として、同ソフトを用いたSDN構築サービスを提供する。SDNを中心とした企業ネットワーク領域において2018年度までに10億円の売り上げを目指す。

 既存のネットワーク設備をそのまま使える、オーバーレイ方式のSDNソフトである(関連記事:世界で最も進化したSDNを作る)。L2のフレームをL3でカプセル化するVXLANのようなプロトコルを使い、異なる物理サーバー上の仮想スイッチをグループ化することによって、L2ネットワークを仮想的に拡張する。

 OpenStack、VMware vSphere、Hyper-V、KVMなど、各種の仮想サーバー環境をまたがって仮想ネットワークを構成できる。さらに、GUIベースの統合管理ソフトを使って、ネットワークの構成を一元的に管理できる。ドラッグ&ドロップ操作だけでネットワークの追加や設定変更ができる。

 今後は、複数のWAN(広域ネットワーク)が存在する環境やパブリッククラウドとプライベートクラウドを連携させた環境にSDNソフトを適用する検証を、米ニュアージュネットワークスと共同で実施する。2016年内の検証完了を予定している。