アドバンスト・メディアは2016年10月28日、音声認識を活用した点検・検査ソリューション「AmiVoice スーパーインスペクターDT」を11月1日より販売開始すると発表した。点検・検査業務を音声入力するiOS向けのクラウドサービスで、これまで手書きの点検・検査で発生していた記入漏れや、作業後のデータ入力の手間を削減し、業務効率化と高い正確性、品質向上を可能にするという。

 スマートフォンやタブレット端末のアプリに帳票データをダウンロードした後、入力したい項目を音声で選択し、そのまま話すだけで簡単に検査記録が作成できる。予め設定しておいたキーワードや数値以外の入力に対してアラート設定できるため、検査ミスや異常値を素早く発見できる。

 騒音に強い音声認識エンジンを採用し、工場内や屋外でも高い認識率を維持した。辞書機能に認識させたい単語を自由に設定・登録できる。建物付属検査、土木系検査、住宅検査、工場機械設備検査、巡視・保守点検など、さまざまな点検・検査業務に対応する。

 各項目を設定した帳票は、CSVデータに変換してパソコンのWebブラウザー上からインポートする。Microsoft Excelの帳票など、現在使用中の検査表をそのまま利用できる。検査結果のデータはCSV形式で出力されるため、自由にデータ加工できる。また、クラウド上でデータ管理するため、検査結果の集計作業の効率化が図れ、会社全体での素早い情報管理・共有・作業が可能という。

 対応OSはiOS 9.0以降。初期登録料は100万円、利用料は月額3000円から(いずれも税別)。建設業や製造業を中心に拡販し、今後3年間で累計100社への導入を目指す。

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