米Googleの親株会社である米Alphabetが現地時間2016年10月27日に発表した同年第3四半期(2016年7~9月)の決算は、連結売上高が224億5100万ドルで前年同期と比べ20%増加した。為替の影響を除いた場合は同23%増加となる。

 米国会計原則(GAAP)ベースの純利益は50億6100万ドルで前年同期比27%増加した。希薄化後1株当たり利益(クラスA、B、C株)は7.25ドルで、1年前の5.73ドルから拡大した。営業利益は同22%増の57億6700万ドルだった。

 株式報酬などの特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純利益は63億2600万ドル、希薄化後1株当たり利益は9.06ドル、営業利益は76億2700万ドルとなる。

 9月末時点の従業員数は6万9953人で、1年前の5万9976人から9977人増加した。

 アナリストの予測平均は、売上高が220億5000万ドル、特別項目を除いた1株当たり利益が8.63ドルだった(英Reutersの報道)。

 Googleの売上高は222億5400万ドルで前年同期と比べ20%増加した。営業利益は同17%増の67億7800万ドルだった。広告収入は198億2100万ドルで同18%増加。このうちGoogleサイトが同23%増の160億8900万ドル、パートナーサイトが同1%増の37億3200万ドルだった。

 広告ペイドクリック総数は前年同期から33%増加した。Googleサイトは同42%伸びたが、パートナーサイトは同1%増にとどまった。クリック単価は前年同期と比べ11%低下した。Googleサイトは同13%減、パートナーサイトは同14%減だった。

 提携パートナーに支払うトラフィック獲得コスト(TAC)は41億8200万ドルで、広告収入に占める割合は21%だった。

 広告以外の“その他収入”は24億3300万ドルで、前年同期比39%増加した。米Business Insiderによると、その他収入にはクラウド事業や「Google Play」などが含まれる。

 一方、Alphabet傘下で高速接続サービス、スマートホーム、医療関連などに取り組む非中核事業(Other Bets)の合計売上高は1億9700万ドルとなり、前年同期と比べ40%急増した。営業損失は8億6500万ドルで、1年前の9億8000万ドルから縮小した。

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