米IBMと米General Motors(GM)は現地時間2016年10月25日、人工知能(AI)を利用した車載情報通信サービスに関する提携を発表した。GMの車載情報システム「OnStar」とIBMのコグニティブコンピューティング技術「Watson」を統合する。

 Watsonを統合した新たな車載情報システム「OnStar Go」は、ユーザーの好みや現在地といった情報に基づいて、ニュースやエンターテインメントサービスのほか、小売り店、ガソリンスタンド、ホテルやレストランといったパートナーの情報を提供する。

 例えば、ガソリンが少ないことを認識するとドライバーに知らせ、近くにあるガソリンスタンドの位置を教えるなどして給油を促す。ガソリン代の支払いはダッシュボードで簡単に実行できる。

 OnStar Goは、2017年前半よりGM車向けに提供され、2017年末には200万台以上の4G LTE接続対応モデルに導入される見通し。

 OnStar Goの早期パートナーには、エネルギー大手の米ExxonMobil、クレジットカード大手の米Mastercard、位置情報共有サービスの米Glympse、インターネットラジオの米iHeartRadio、駐車場情報サービスの英Parkopediaなどが含まれる。

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