米Microsoftは米ニューヨーク市で現地時間2016年10月26日に開催したイベントで、Surfaceブランドの液晶一体型デスクトップパソコン「Surface Studio」などを発表した。

 Surface Studioは28インチの4.5K(4500×3000ドット、192dpi)タッチ対応ディスプレイを搭載したクリエーター向けのAll-In-Oneタイプ。

米Microsoftはの液晶一体型デスクトップパソコン「Surface Studio」
米Microsoftはの液晶一体型デスクトップパソコン「Surface Studio」
出所:Microsoft
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 ディスプレイ部のサイズは幅637.35mm、縦438.90mm、厚さ11.4mm。「Zero Gravity Hinge」と呼ぶヒンジ構造により、20度まで倒して使うことができる。10点マルチタッチやスタイラスペン、同時に発表した入力デバイス「Surface Dial」での操作に対応する。

 OSには「Windows 10 Pro」を採用。CPUは米Intelの第6世代「Core i5」または「Core i7」プロセッサ、GPUは米NVIDIA製「GeForce GTX 965M」(ビデオメモリー2Gバイト)または「GeForce GTX 980M」(同4Gバイト)を搭載する。ストレージは1Tバイトまたは2Tバイト、メモリーは8G~32Gバイト。

 スタイラスペン「Surface Pen」が付属し、米国での希望小売価格は2999ドルから。米国ではすでに注文の受付を始めており、ホリデーシーズンに合わせて出荷を開始する。2017年前半にはさらに販売を拡大する。

 同社オンラインストアで見ると、出荷予定は12月15日となっている。Core i7とGeForce GTX 980M、32Gバイトのメモリー、2Tバイトのストレージを組み合わせた最上位モデルの出荷は来年になる見込み。

 Surface Dialは、ボリュームダイヤル型のWindows 10対応入力デバイス。ダイヤルを回すようにしてスクロールやズームといった操作が行える。Surface Studioのディスプレイ上に直接置くと、例えばデザインソフトなどを使っている際に色の調整やブラシサイズの変更など、ソフトウエアに特化した機能を操作できる。米国での希望小売価格は99ドル。11月10日に発売する。

 またMicrosoftは、Surfaceブランドのノートパソコン「Surface Book」の強化モデル「Surface Book with Performance Base」を発表した。外観は従来モデルと変わらないが、第6世代Core i7プロセッサを搭載し、グラフィック性能を2倍に向上した。バッテリー寿命は従来より30%長い16時間という。

 米国での希望小売価格は2399ドルから。すでに注文の受付を開始しており、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで11月10日に発売する。

 そのほか同社は、来年前半に実施する次期Windows 10アップデート「Windows 10 Creators Update」で、手軽に3Dオブジェクトを作成できるアプリケーション「Paint 3D」を追加することなどを明らかにした。米メディアの報道(Computerworldなど)によるとWindows 10 Creators Updateは2017年3月に公開される見通し。

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