KDDIは2016年10月26日、企業のIoT(インターネット・オブ・シングズ)ビジネスを支援するサービス「KDDI IoTクラウド Creator」の提供を2016年12月に開始すると発表した。IoT関連サービスを提供するためのシステムを構築・運用したい企業に対し、KDDIの開発チームが企画立案からシステムの構築、サービスの運用までを支援する。

 企業の規模や実現したいサービスに応じて、まずは必要な機能を絞り込んだスモールスタートで着手。開発から評価・改善までの工程を、最短2週間の周期で繰り返すアジャイル型の開発手法を採用する。企画立案からサービス開始までを効率的に進められるという。

 都内で開かれた記者説明会には、KDDI執行役員ソリューション事業本部ビジネスIoT推進本部長の森 敬一氏がサービス実施の背景と概要を説明した。

KDDI執行役員ソリューション事業本部ビジネスIoT推進本部長の森 敬一氏(撮影:林 徹、以下同じ)
KDDI執行役員ソリューション事業本部ビジネスIoT推進本部長の森 敬一氏(撮影:林 徹、以下同じ)
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 KDDIは2001年からM2M向けの通信モジュールや回線ビジネスを提供している。「これまでにセコムの『ココセコム』をはじめ、自動車や家、スマートメーターなどに通信機能を提供してきた実績がある」(森氏)。

15年に渡るM2Mの経験を活かした新サービスを提供するという
15年に渡るM2Mの経験を活かした新サービスを提供するという
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 さらに2016年からは、トヨタのグローバル通信プラットフォームの構築や、ソラコムとの協業による「KDDI IoTコネクト Air」の提供も開始。同年4月に、法人企業向けにIoTへの取り組みを推進するビジネスIoTソリューション事業本部を設置した。

 森氏は「これらの実績を踏まえ、IoTビジネスをさらに発展させ、本格的なIoT時代に多くの顧客企業の期待に応える」と述べ、「KDDI IoTクラウド Creator」を提供する意気込みを語った。