香港の市場調査会社、Counterpoint Technology Market Researchが現地時間2016年10月25日に公表した中国のスマートフォン市場に関する調査によると、中国の地場メーカー2社の四半期出荷台数が初めて大手メーカーのそれを上回り、メーカー別出荷台数ランキングで1位と2位に浮上した。

 Counterpoint Technologyが調べた今年第3四半期(7~9月期)における中国のメーカー別出荷台数シェアは、中国Oppo Mobile Telecommunications(広東欧珀移動通信)が16.6%となり、同社は初めて首位に浮上した。これに次いだのが中国vivo(維沃移動通信)の16.2%。両社はいずれも中国BBK Electronics(広東歩歩高電子工業)傘下のメーカーで、この2社だけで中国スマートフォン市場の3分の1を占めるまでになったとCounterpoint Technologyは指摘している。

 今年第3四半期のメーカー別出荷台数ランキングで3位となったのは中国Huawei Technologies(華為技術)で、そのシェアは15.0%。このあと中国Xiaomi(小米科技)の10.6%、米Appleの8.4%と続いた。

 これら上位5社の前年同期のシェアは、Huawei(15.6%)、Xiaomi(14.6%)、Apple(12.4%)、Oppo(9.9%)、vivo(8.2%)の順だった。

 このうち首位となったOppoの出荷台数は前年同期比で82%増と大幅に伸びた。またvivoも同114%増と2倍以上に増え、上位5社の中で最も高い伸び率だった。これに対しHuaweiの伸び率は同4%にとどまった。AppleとXiaomiはそれぞれ同27%、同22%減少した。

 Counterpoint Technologyによると、Oppoの旗艦モデル「OPPO R9」は今年の第3四半期全体を通して中国の機種別販売ランキングで1位となり、過去数年間首位を維持していたAppleの「iPhone」を抜いた。vivoの旗艦モデル「X7」シリーズにも健全な需要があり、同社の出荷台数増加に寄与したという。

[発表資料へ]