日本オラクルは2016年10月25日、徳島県那賀町と那賀町観光協会が実施する観光振興のための動画コンテストで、同社のクラウドサービスが採用されたと発表した。

写真●徳島県那賀町・那賀町観光協会が導入した「Oracle Social Cloud」の用途
写真●徳島県那賀町・那賀町観光協会が導入した「Oracle Social Cloud」の用途
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 那賀町は徳島県南部の山間部にある人口約9000人の町で、「高の瀬峡」などの景勝地で知られる。同町と那賀町観光協会は、紅葉シーズンを迎える10月から2017年1月にかけて「イイ! naka動画コンテスト」を開催している。

 コンテスト実施のための大容量動画ファイルの共有・保管に「Oracle Documents Cloud Service」を採用した。さらに、コンテストのWebサイト作成・更新のために「Oracle Sites Cloud Service」を活用。ソーシャルメディア上でコンテストに応募してくれそうな人を発掘する分析基盤として「Oracle Social Cloud」を採用した(写真)。

 日本オラクルは地域・観光振興分野でのクラウドサービス導入の働き掛けを強めている。2016年10月14日には、宮城県丸森町が推進する移住・定住促進プロジェクトに同社のクラウドサービスが採用されたことを発表している(関連記事:日本オラクル、宮城県丸森町が観光客や移住情報の管理でDatabase Cloudを採用と発表)。

 下垣典弘専務執行役員クラウド・アプリケーション事業統括は「地域振興では、来訪・移住してくれそうな“顧客”を見つけて分析することが重要。企業のマーケティングと似ている点がある。当社は航空会社や食品メーカーなど企業向けのマーケティング支援システムで多くの実績があるが、地方自治体における認知度はまだ低く、今後アプローチを強めていく」と説明する。