米Microsoftは現地時間2016年10月21日、英国における企業向けソフトウエアおよびクラウドサービスの価格改定を発表した。欧州連合(EU)および欧州自由貿易連合(EFTA)圏内におけるポンド建て価格を引き上げる。

 新価格は2017年1月1日より施行する。オンプレミス型エンタープライズソフトウエアは従来より13%、エンタープライズクラウドは従来より22%値上げし、ユーロ建てレベルに近づける。

 同社は、製品およびサービスの現地価格について、地域全体にわたる影響が適切であるか定期的に見直しているが、今回の価格改定はこうした見直しにより判断したと説明。改訂後でも「当社のクラウドサービスは極めて競争的な価格だ」と述べている。

 一部のボリュームライセンス契約に基づいた既存の注文に対しては価格を据え置く。また、消費者向けソフトウエアおよびクラウドサービスは価格改定の対象外となる。

 英国国民投票によるEU離脱決定後、ポンドの対ドルレートは急落し、米Appleや米Dellといった米大手技術企業はすでにポンド建て価格を引き上げている(英Reutersの報道)。台湾HTCも8月に、仮想現実(VR)ヘッドセット「HTC Vive」の英国での価格を70ポンド値上げした(米TechCrunch)。

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