米Facebookのインドにおけるユーザー数が急速に伸びていると、複数の海外メディア(米Mashable印Economic TImes米CNETなど)が現地時間2016年10月21日までに報じた。

 Facebookのプロダクトマネジメント担当副社長のAdam Mosseri氏が、インドのビジネスニュースサイトLiveMintの取材に応じ、明らかにしたという。

 それによると、昨年1年間におけるインドのFacebookユーザーは、前年に比べ22%増加しており、同じ期間の米国を含む世界のFacebookユーザーの伸び率である17%を上回った。現在のインドにおけるFacebookの月間アクティブユーザー数(MAU)は1億5500万人。このうち日間アクティブユーザー数(DAU)は7700万人になるという。インドでは月間アクティブユーザーのうち1億4700万人が、日間アクティブユーザーのうち7300万人がモバイル端末を利用してFacebookにアクセスしているという。

 またFacebookのMosseri氏は、Live Mintのインタビューに対し、「今の我々にとって第一の関心事は、次の10億人をインターネットにアクセスできるようにすること。インドはその大部分を占める」とも述べたという。

 同社はインドなどの新興国市場に向けて「Facebook Lite」などの軽量版アプリを提供しており、こうした取り組みが奏功し同社サービスの人気が高まったのだろうとMashableの記事は伝えている(関連記事:新興市場向け軽量版Facebookアプリ、MAUが1億人を突破)。

 なお、Facebookは新興国市場向けの無料インターネットサービス「Free Basics」を展開している。しかしこれについては、「限定的なネットサービスを提供するという行為がインドの規制に抵触する」と判断され、今年2月、同国でサービスの停止を余儀なくされたという経緯がある(関連記事:Facebookの「Free Basics」がインドから撤退、当局の新規則受け)。