日本ヒューレット・パッカードは2016年10月20日、業界初をうたうIoT(インターネット・オブ・シングズ)向けコンバージドシステム2機種と、IoTゲートウエイ2機種を発売した。“モノ”に近い場所でデータを処理する「エッジコンピューティング」を実現するデータ処理基盤として、製造、通信、石油・ガスといった業界を中心に販売する。

左から、IoTゲートウエイ「EL10」「EL20」、IoTコンバージドシステム「EL1000」「E4000」
左から、IoTゲートウエイ「EL10」「EL20」、IoTコンバージドシステム「EL1000」「E4000」
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 同社が発売したコンバージドシステム「HPE Edgeline EL1000 Converged IoT System(以下EL1000)」とその上位版「EL4000」は、産業機器と接続できるPXIeスロットを備えること、Moonshotサーバーカートリッジを搭載できることが特徴。「OT(Operational Technology:産業機器向け運用技術)とITを統合できるところから『コンバージド(統合型)』と呼んでいる」(サーバー事業統括本部サーバー製品本部スケールアウト・サーバー製品部の阿部敬則カテゴリーマネージャー)。

 EL1000は1枚、EL4000は4枚のMoonshotサーバーカートリッジを搭載できる。希望小売価格(税別)はEL1000が77万3000円から、EL4000が92万6000円から。

 加えて同社は、産業機器などIoT端末との通信やデータ収集を担うIoTゲートウエイ「HPE Edgeline EL10 Intelligent Gateway(以下EL10)」と、その上位版「EL20」を発売した。価格(税別)はEL10が12万1000円から、EL20が31万1000円から。