KDDIは2016年10月18日、2016年秋冬モデルのスマートフォンとして「isai Beat」と「Xperia XZ」の2機種を発表した。

 KDDIはこれら2機種を秋冬モデルの第1弾と位置付けており、追って秋冬モデルの第2弾も発表する。なお、秋冬モデルには2017年春以降に発売するモデルは含まず、これらとは別に春モデルを発表する可能性も示唆した。

Android 7.0搭載の「isai Beat」

 LGエレクトロニクス製の「isai Beat LGV34」は、LGが米国で9月6日に発表したグローバル向けの「LG V20」をベースに、日本市場向けにカスタマイズしたモデルになる。11月中旬に発売を予定する(写真1、2)。

写真1●isai Beat LGV34(ゴールドモデル)
写真1●isai Beat LGV34(ゴールドモデル)
(出所:KDDI、以下同じ)
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写真2●isai Beat LGV34(チタンモデル)
写真2●isai Beat LGV34(チタンモデル)
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 LG V20との違いとして、画面サイズを5.7型から5.2型に小型化。画面解像度は2560×1440ドットで同じ。バッテリー容量は3200mAhから3000mAhに、本体重量は約174gから146gにそれぞれ小型軽量化されている。

 オーディオ機能は、「B&O PLAY」とのコラボレーションにより音質をチューニング。75段階まで調整できる音量調整にも対応する。ESS Technology製の32ビットクアッドDACは、シングルDAC搭載の従来機よりノイズを50%低減した。いま使っているイヤホンでもワンランク上の音を得られるという。音楽再生フォーマットはFLACやALACに加え、DSDにも対応する。

 リアカメラは人間の視野角を超える135度の広角カメラを搭載、通常のカメラに加えて広角専用のカメラを搭載したデュアルカメラ構成とした。デュアルフラッシュも搭載し、どのような環境でも自然な色合いで撮影できるとした。シャッタースピードや露出、フォーカスを設定できるマニュアル撮影にも対応する。

 フロントカメラは従来モデルより34%明るいF値1.9で、120度の広角レンズを搭載した。手を握るだけで撮影できるジェスチャーショット、顔を自動認識するオートショットにも対応する。

 動画撮影時にはマニュアル撮影に対応、電子手ブレ補正や映像の歪みを抑える機能も搭載した。ビデオカメラ並みの録音再生品質により、映像制作を楽しめるという。

 isai Beatのスペックは、CPUが米Qualcomm製のSnapdragon 820(MSM8996)、メモリーは4GB、ストレージは32GBを搭載。最大256GBのmicroSDXCカードに対応する。リアカメラは1600万画素、フロントカメラは500万画素。防水防塵に対応し、3.5mmイヤホンジャックを搭載する。USBインタフェースにはUSB Type-Cを採用する。

 OSにはAndroid 7.0を採用する。グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」については、OSレベルでは対応しているものの、isai Beatとしての対応は発売時点では未定とした。