「Lory」
「Lory」
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「Himalaya Talk」によるデータの送受信
「Himalaya Talk」によるデータの送受信
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 韓国Systembase社はLoRa無線モデム端末「Lory」を「FACTORY 2016 Fall」(2016年10月19~21日、東京ビッグサイト)に出展した。LoRa通信と呼ばれる方式を利用することで、基地局や中継装置がなくてもスマートフォンなどでのデータ送受信を可能にする。韓国では、前週に展示会でパイロットモデルを発表したばかりで2016年内に正式に発売するという。

 同製品はまずBluetooth通信を利用してスマートフォンやタブレットと接続。そして、5~8km以内にいる同製品と端末を接続している人に対してデータのやり取りができる。近距離であれば通話も可能。現在は「Himalaya Talk」という専用アプリを利用する必要がある。「基地局からの電波が届かない山や海といった場所での利用を考えている」(同社ブースの説明者)。

 最大通信速度が300Kbps、連続使用時間が8時間、省電力状態での使用時間が168時間である。端末の大きさが90×45×12mmとなる。