古いノートパソコンを高速化するにはどうすればよいか。日経パソコンの露木久修編集長は、2016年10月21日、東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2016」会場内で、「SSD換装を実演! 旧型ノートPCを高速化」と題して講演を行った。

日経パソコンの露木久修編集長
日経パソコンの露木久修編集長
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 「5年から6年くらい前の古いノートパソコンは、動作が遅くてイライラする」――。実際に2010年に購入した15.6型のノートパソコンを会場に持ち込み、起動時間を計測したところ、1分46秒だった。これを改善するにはどうしたらよいか。講演で示したのは、「SSDへの換装」という解だ。

 内部に磁気ディスクを用いるハードディスク(HDD)に比べ、フラッシュメモリーを使うSSD(Solid State Drive)は、高速で静か、省電力という特徴を持つ。HDDよりも値段が高いという弱点があるが、それもここ1~2年で大幅に改善したと説明。容量500GBで約1万3000円程度と、大手販売サイトであるAmazon.co.jpの価格を示した。

 その上で、HDDからSSDに換装するのに必要な道具立てと、換装の手順を説明。その手順は(1)交換用のSSDをケーブルで接続(2)SSDを認識させてフォーマット(3)SSDに元のHDDのデータをコピー(新規インストールなら不要)(4)HDDをSSDに付け直して再起動――というもの。このうち、講演では最後の(4)SSDにして再起動の作業を実際に行って見せた。

 作業は数分で完了し、ノートパソコンを再起動。先ほど1分46秒かかった起動時間が、21秒へと劇的に短くなったことを示した。最後に、「SSDに換装できないノートパソコンもある」「改造は自己責任が原則」といった注意事項を紹介し、講演を締めくくった。

講演の様子
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