IoT(インターネット・オブ・シングズ)分野でコンサルティングなど手掛けるウフルは、2016年10月19日から21日にかけて東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2016」に出展している。ウフルは2006年設立で、クラウド導入支援のコンサルやマーケティング支援などを主力事業とする。

 ウフルは通信サービス関連事業を手掛けるM2Bコミュニケーションズと共同で、IoTを想定したソリューションを開発している。同ソリューションの特徴は、IoT向けの通信技術LPWA(Low Power、Wide Area)」を採用していること。特に、LPWAを採用したネットワーク方式の一つである「LoRaWAN」を使う。省電力で広域をカバーできるメリットがあるという。

 LoRaWANを使ったソリューションは、建物内の人や物などの位置を把握する用途を想定する。各部屋で、人や物などの位置情報を把握するためのBluetooth Low Energy(BLE)を使ったビーコンなどの通信機器を配置して、LoRaWANに対応したゲートウェイとデータをやり取りさせる。

LoRaWAN対応の親機と子機
LoRaWAN対応の親機と子機
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 建物の大きさによって異なるが、ウフルによればLoRaWAN対応のゲートウェイ1台で1つのビル全体に配置されたビーコンとやり取りできるという。展示では、LoRaWAN対応のゲートウェイやモジュールも公開した。2017年をめどに提供開始を目指す。

ウフルの展示ブース
ウフルの展示ブース
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