エピキュービズムは、2016年10月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2016」で、ウエアラブルデバイスと組み合わせたコールベル「noodoe for RESTAURANTS」を展示している。

ブロック型のコールベル「noodoe for RESTAURANTS」。倒す面によって用件が店員などのスタッフに伝わる
ブロック型のコールベル「noodoe for RESTAURANTS」。倒す面によって用件が店員などのスタッフに伝わる
(撮影:中尾 真二、以下同じ)
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 コールベルとは、レストランなどで注文や会計の際に店員などを呼び出すベル(ボタン)のこと。

 「noodoe for RESTAURANTS」は、店員を呼ぶだけでなく一定の用件をさりげなく伝えることができる。四角柱のブロックの長方形部分の4面には「注文」「お水」「片付け」「会計」といった文字が書かれている。その面を上にしてブロックを倒すと、店員のリストバンドに振動が伝わり、ブロックの番号(テーブル番号)と用件のメッセージが表示される。

リストバンドの振動によって呼び出しを行うため、チャイムやベルの音がなくスマートな呼び出しができる
リストバンドの振動によって呼び出しを行うため、チャイムやベルの音がなくスマートな呼び出しができる
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 店員は用件を確認する手間が省け、客にとっても呼び出しと用件が一度で済む。ボタンを押して「ピンポン」と音が鳴るだけのコールベルより、格段にスマートだ。

 10個の呼び出しブロックと4個のリストバンド、管理用の専用タブレット1台のセットが基本。タブレットでは、呼び出しの件数や内容、時間などのデータが蓄積されるほか、ブロックとリストバンドの対応付けなど、細かい設定や管理の操作ができる。

 収集したデータはタブレット上でも確認できるが、クラウド上のサーバーを別途契約すれば、店舗のパソコンや既存の業務システムとも連携可能だ。エスキュービズムではこれらのシステム構築も請け負う。

 ブロック、リストバンド、タブレットの通信にはBluetoothを利用し、タブレットの管理アプリでBluetoothのペアリングを行う。ブロックやリストバンドの数の上限は特にないが、担当者によれば、「現実的な対応を考えるとひとつのリストバンドで対応できるのは7または8テーブルまでではないか」とのことだ。

 現状では、オーダー用の端末やPOSなどとの連携機能はなく、個別に開発する必要がある。価格は、サービスブロック10個、リストバンド4個、タブレット1台の「noodoe10」プランが税別54万8000円。

サービス概要の説明パネル
サービス概要の説明パネル
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エスキュービズムの展示ブース
エスキュービズムの展示ブース
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