米Facebookがソーシャルメディアと仮想現実(VR)を融合させた技術の開発に注力しており、そう遠くない将来のサービス開始を目指していると、複数の米メディア(AndroidHeadlinesRoad to VRなど)が現地時間2016年10月16日までに報じた。

 Facebookは今年4月に開催した同社開発者会議「F8」で、ソーシャルメディアとVRを組み合わせたプラットフォーム「ソーシャルVR」のデモを初めて披露した。今年10月初旬に開催した同社傘下Oculus VRの開発者会議「Oculus Connect 3」では、それをさらに発展させ、360度の映像空間の中でユーザーのアバターを登場させたり、その中でFacebookのMessengerアプリを使って実際のビデオ通話をしたりするデモを披露した。

 このデモにアバターとして登場したFacebookのソーシャルVRプロダクトマネジャー、Michael Booth氏にRoad to VRがインタビューしたところ、同氏はこうしたサービスについて、できるだけ早い時期に大々的に立ち上げたいとの考えを示したという。

 一方で、米TechCrunchの記事は、Facebookが米ゲームソフト大手Electronic Arts(EA)でバイスプレジデントを務めていたRachel Rubin Franklin氏をソーシャルVR部門のトップとして雇い入れたと伝えている。

 Franklin氏は2014~2015年に「The Sims 4」の事業に携わっていた。それ以前はオンラインゲームの米新興企業OnLiveや米ゲーム会社Activisionに在籍していた。同氏とそのチームの今後の課題は、VRヘッドセットを使うソーシャルメディアのサービスを、17億1000万人のFacebookユーザーにとって、いかに身近なものにするかだとTechCrunchは伝えている。