製品の外観
製品の外観
(出所:TDIプロダクトソリューション)
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 情報技術開発(TDI)の連結子会社であるTDIプロダクトソリューションは2016年10月11日、カメラやセンサーを用いて農業用ハウス内の状態を知ることができる「遠隔監視制御システム」から、長距離無線通信やCO2センサー、防塵・防水機能を追加した「EA2」シリーズを11月初旬に発売すると発表した。

 遠隔監視制御システムは、農業用ハウス内に設置したカメラや温度・湿度・土壌水分センサーのデータを、コントローラを介してスマートデバイスやパソコンに送信する。従来製品の「EA1」シリーズは小型ハウスでの使用を想定していたが、大型ハウスや圃場での利用ニーズが高まったため、EA2シリーズでは見通し600mの920MHz帯長距離通信に対応した。

 また、収穫量が増えるという観点から近年ニーズの高まっている二酸化炭素(CO2)濃度の管理に対応するため、新たにCO2センサーを追加開発した。CO2濃度の変化をリアルタイムで確認できる。さらに、露地栽培などの幅広い環境で使用できるよう、IP64(完全な防塵構造でいかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない)相当の防塵・防水にも対応した。

 ラインアップは、サービスコントローラー「EA2-SV」が11万5000円、温度・湿度・CO2 センサー「EA2-CTH」が5万5000円、土壌水分センサー「EA2-M」が6万5000円、温度・湿度センサー「EA2-TH」が3万円。また、その他オプションとしてカメラや動体検知カメラパトランプなどを用意した。システム構成・価格例は、サービスコントローラー1点、温度・湿度・CO2センサー1点、土壌水分センサー1点の場合で23万5000円から(すべて税別)。

 今後は、農業だけでなく製造工場環境やその他の分野の課題にも応用し、さまざまなニーズに応えられるよう取り組んでいくという。