富士通は、英国とアイルランドのグループ会社の従業員を最大1800人削減する。2016年10月に労働組合や従業員に通知し、交渉を始めた。富士通は「具体的な時期は未定。従業員との交渉を通じて決定していきたい」としている。インドや中国などへのオフショア拠点に業務を移管する考え。

 削減する対象は主に、アウトソーシングなどを提供する英国子会社の富士通サービス(Fujitsu Services)。同社は約1万4000人で構成され、欧州地域におけるITサービスの中核拠点となっている。

 富士通はオフショア拠点の「グローバルデリバリーセンター」をインドや中国など8カ国に設けている。人員を2018年3月までに約1万8000人まで増やす計画。2016年4月時点では約8400人だ。これらの拠点に業務のアウトソーシングを進める。