米LinkedInは現地時間2016年10月6日、新たな機能「Open Candidates」を発表した。転職を考えている人は、現在の上司に気づかれずに、次の職を探すことができる。

 LinkedInの説明によれば、Open Candidatesは、新しい仕事に応募する意思があるという合図を密かに他社の採用担当者に送れる機能。当初は米国、英国、カナダ、オーストラリア向けに、デスクトップおよびモバイルWeb版で提供する。近いうちに他の国にも拡大する予定という。

 Open Candidatesを利用するには、「LinkedIn Jobs」ホームページの「Preferences」タブを開き、「Let Recruiters know you're open」項目を「オン」にして、関心のある職種や業種などを指定する。希望するエリアや会社規模なども設定できる。これら情報は、現在勤務している会社および関連会社の採用担当者には表示されない。

 米メディアの報道(TechCrunchVentureBeat)によると、Open Candidatesの転職希望者情報は、LinkedInのリクルーター用有料アプリケーションを使っている採用担当者が閲覧できる。Open Candidatesの登録情報は3カ月を過ぎると削除される。

 そのほかLinkedInでは、求人の応募者がその企業の文化について理解するのに役立つ「Career Pages」、募集部門でどのような人々が働いているか紹介する「Meet the Team」、必要な資格やスキルを習得するためのコースやコンテンツを提示する「LinkedIn Learning」なども追加した。

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