ソニーモバイルコミュニケーションズは2016年10月6日、イヤホン型のスマートデバイス「Xperia Ear XEA10」を発表した。11月18日に国内の家電量販店やソニーストアなどで発売する。想定価格は2万円前後(写真1)。

写真1●Xperia Ear
写真1●Xperia Ear
(出所:ソニーモバイルコミュニケーションズ)
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 これまで、2016年2月にスペインで開催されたモバイル関連の展示会「Mobile World Congress」など、海外の展示会で開発コンセプトを公開してきたものを、日本国内向けに正式発表した。スマートフォン以外にXperiaブランドを拡大する「Xperiaスマートプロダクト」の一つになる。

スマホへの通知を音声読み上げ、「返信」にも対応

 Xperia Earは、片耳に装着して利用するイヤホン型のデバイス。Androidスマートフォンとペアリングすることで動作し、インターネットとの通信機能はスマホ側を利用する。

 特徴として、スマートフォンに届いた通知を音声で読み上げる機能を備える。音声認識にも対応ており、ボイスを使ったインタラクションで様々な操作ができる。これらを組み合わせることで、スマホの画面を見ることなく音声対話で様々な機能を使う、ハンズフリー利用が可能になる(写真2)。

写真2●音声対話でさまざまな機能を利用できる
写真2●音声対話でさまざまな機能を利用できる
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 例えばSMSを送信する際には、Xperia Earを耳に装着した状態でボタンを押し、「田中さんにメッセージを送信」と話すと、電話帳に登録された人物から「田中さん」を検索し、メッセージを送信できる。

 メッセージの本文も、音声認識が使える。テキストデータに変換され、「○○というメッセージを送信します、よろしいですか」との確認が入り、承諾するとテキストメッセージが相手に送信される。

 また、ジャイロセンサーを搭載しており、Xperia Earを装着した状態で首を縦、または左右に振る動作を認識できる。これを利用して、メッセージ送信を確認するなどに、首を縦に振るだけで承諾できる。