日本ヒューレット・パッカードは2016年10月5日、分析用データベース製品である「HPE Vertica 8」を発表した。米マイクロソフトのパブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」に対応したほか、データ処理性能を強化。複数のカラムからのデータ格納速度を7倍高めたという。10月に提供開始する。

 Vertica 8の価格は1テラバイト840万円(税別)から。永久ライセンスの買い取り形式で、Amazon Web Services(AWS)やAzure上で利用できる。1テラバイト未満、3ノードまでの無償プランも用意している。

 「全世界でVerticaの売り上げ規模は、2桁以上の成長率で拡大している」。同日開かれた会見で、米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE) 「HPE Vertica」製品責任者のエイモン・オニール氏はこう話した(写真)。具体的な販売実績や販売目標は非公開。

写真●米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE) 「HPE Vertica」製品責任者のエイモン・オニール氏
写真●米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE) 「HPE Vertica」製品責任者のエイモン・オニール氏
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 日本ヒューレット・パッカードはこのほか、機械学習機能を搭載したアプリケーションを開発できるクラウドサービス「HPE Haven OnDemand Combinations」を発表した。同サービスは、Azure上で実行できる複数の機械学習機能を、API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)経由で提供するものだ。画像解析や自然言語認識などの機能を備えた、約70のAPIを用意。2017年1月~3月に提供開始する。

■変更履歴
公開当初、記事中で写真とコメントを、ビッグデータソリューション事業本部 マーケティング担当 バイスプレジデントのジェフ・ヴァイス氏のものとしていましたが、「HPE Vertica」製品責任者のエイモン・オニール氏の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2016/10/6 17:40]