米Appleは、モバイル決済サービス「Apple Pay」をロシアに拡大する。ロシア向けApple Payサイトによると、ロシア最大手銀行のSberbank of Russiaと提携しており、米Mastercardのカードに対応する。

 ロシアでは、国内大手スーパーマーケットチェーンであるAtakやAzbuka Vkusaのほか、フランス大手ショッピングセンターAuchan、ドイツ家電量販チェーンMedia Marktなどでの支払いに利用できる。

 複数の米メディア(The VergeCNBCFortuneApple Insiderなど)の報道によると、ロシア向けサービスは現地時間2016年10月4日に開始した。2014年に米国でスタートしたApple Payは、これまで英国、スイス、中国、オーストラリア、カナダ、フランス、香港、シンガポールにも展開されており、ロシアは10番目となる。

 なお、競合サービスである韓国Samsung Electronicsの「Samsung Pay」は、先月、9カ国目となるロシアでサービスを開始。米Googleの「Android Pay」は、米国、英国、オーストラリア、シンガポールでサービスを提供している。

 またApple Payは、米国でニューヨーク州都市交通局(MTA)の乗車料金支払いにも対応した。スマートフォンでMTAのバスや地下鉄を利用できるアプリケーション「MTA eTix」の対応サービスとして、Apple Payが加わったことをMastercardが10月4日に発表している。