ネットアップは2016年10月4日、報道関係者向けに事業戦略説明会を開き、オールフラッシュに対応したストレージ製品を発表した。ハイエンドモデルの「NetApp AFF A700」と、ミッドレンジモデルの「NetApp AFF A300」である。このほか、フラッシュとHDDの両方を搭載するハイブリッドストレージ製品の「NetApp FAS8200」なども発表した。拡大するフラッシュ搭載ストレージ製品の需要に応える。2016年10月~12月に提供開始する。

 説明会に臨んだ同社代表取締役社長の岩上純一氏は「クラウドやデータ分析などの用途に強みを持つフラッシュの需要は拡大している」と話した(写真)。同社によれば、フラッシュ搭載製品の売上高は対前年比385%増で伸びているという。

写真●代表取締役社長の岩上純一氏
写真●代表取締役社長の岩上純一氏
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 オールフラッシュストレージ製品のAFF A700とAFF A300は、従来の同社製品に比べてデータ処理速度が最大2倍、レイテンシーは半減したとする。「最大700万IOPSを実現し、他社製品に比べて高性能だ」(ネットアップ システム技術本部 コンサルティングSE部 コンサルティング システムズエンジニア 部長の神原豊彦氏)。提供する全てのモデルで15テラバイトのSSDを搭載できる。

 ネットアップは同日、ストレージ向けOSの最新版である「NetApp ONTAP 9」も発表した。データ暗号機能を強化したことなどで、企業向けアプリケーションで利用しやすくした。このほかパブリッククラウド上で稼働するストレージ向けOS「ONTAP Cloud」が新たに、米マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」に対応したことも発表した。