富士通は2016年10月3日、自治体や住宅事業者など向けに向けた新たな見守りサービス「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE 居住者の見守りソリューション」を11月下旬から提供すると発表した。IoT(インターネット・オブ・シングズ)を活用し、「居住者の生活の様子を24時間見守り、安心して暮らせる住まいづくりや高齢者ケアをサポートする」としている。販売価格は個別見積もり。

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 独自の「ユビキタスウェア センサーアルゴリズム」を活用し、居住者宅内の生活音の有無や人の動きなどの情報から居住者の状況を把握し、安心安全な生活をサポートするさまざまなサービスを提供する。生活の様子は、カメラ撮影や会話を録音せずに生活音などの「音」を中心に分析するため、プライバシーに配慮した見守りが可能。

 居住者の生活の気配が24時間確認できない、通常では発生しない大きな音が発生したなど異常が疑われる場合は、看護師が24時間体制で常駐する同社コールセンターに通知され、必要に応じて家族への連絡や居住者宅への駆けつけなどを行う。居住者からの緊急通報や健康に関する相談も、コールセンター常駐の看護師が24時間365日対応する。

 居住者宅の状況を把握する「ユビキタスウェア リモートケアベース」は、電源とネットワーク設定のみで利用できる。配線工事が不要なため、新築・既築を問わず容易に導入できる。自治体や住宅事業者は迅速に事業を立ち上げられるという。同ソリューションは、10月14~16日に名古屋で開催される「第46回 建築総合展 NAGOYA 2016」に出展する予定。

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