米J.D. Power and Associatesがこのほどまとめた音楽ストリーミングサービスの顧客満足度調査によると、最も満足度が高かったサービスは米Appleの「Apple Music」だった。Apple Musicは3つの項目で他社のサービスを上回った。

 調査は2016年6~7月の期間に米国の消費者を対象に行い、4482人から回答を得た。「機能/信頼性」「使いやすさ」「料金」「コンテンツ」「コミュニケーション(サービスに関する情報提供)」「カスタマーサービス」の6項目について尋ね、J.D. Power and Associates独自の指標を用いて測定した。

 Apple Musicの総合評価点は1000点満点中834点となり、「機能/信頼性」「コンテンツ」「使いやすさ」の3項目で他社サービスを上回った。Appleに次いだのはRhapsody(今年7月14日以降のブランド名はNapster)で、その評価点は826点。このあとにPandora(825点)と、このほど日本でもサービスが始まったSpotify(824点)などが続いた。

 J.D. Power and Associatesが今回調査を行った各社サービスの平均評価点は822点。TuneIn(820点)、Amazon Prime Music(818点)、Google Play Music(818点)はこれを若干下回った。

 J.D. Power and Associatesによると、有料ストリーミングサービスを利用しているユーザーの顧客満足度は、無料サービスユーザーのそれよりも総合で19点高かった。この差はカスタマーサービスとコミュニケーションの項目でより大きく、それぞれ68点と45点の違いがあった。

 また独占コンテンツを配信しているサービスの顧客満足度も高い傾向にあるという。このほか、周辺機器を利用してストリーミングサービスを楽しんでいるユーザーの満足度は、そうでないユーザーの満足度よりも高いことが分かった。最も多く利用されている周辺機器はBluetoothスピーカーで、これを利用している人の満足度は平均で23点高い。同様にスマートウオッチのユーザーは57点、ホームオートメーションコントローラーのユーザーは50点、VR(仮想現実)ビューワーのユーザーは48点高かった。

[発表資料へ]