米Facebookがメッセージングアプリケーション「Messenger」の新機能「Messenger Day」をポーランドでテストしていると、複数の米メディア(TechCrunchMashable)が現地時間2016年9月30日に報じた。米Snapのフォトメッセージングサービス「Snapchat」が提供している「Stories」機能と同様に、24時間だけ写真および動画メッセージを保存し、まとめて閲覧および共有できる。

 TechCrunchとMashableがFacebookに問い合わせたところ、同社は「ポーランドで小規模のテストを実施している」と認めた。また「当社はサービスを広くリリースする前にたびたび小規模なテストを行うが、ポーランドでテストしている新機能を他の地域にも拡大する保証はない」と述べたという。

 Messenger Dayでは、フィルターツールを使って写真および動画メッセージを文字や絵で装飾して投稿できる。フィルターはタイトル別に分類され、例えば「I'm feeling(今の気分)」では雨降りの背景に青い文字の「so blue(憂うつな気持ち)」やゴールドに輝くような文字の「blessed(幸福な気持ち)」を、「Who's up for?(一緒にどう?)」では「Let's go shopping(ショッピングに行こう)」や「Let's grab drinks(飲みに行こう)」の文字とイラストを提示する。

 メッセージは24時間保存され、各メッセージを10秒ずつ、スライドショーのように次々と表示する。

 TechCrunchは、すでに北米で人気の高いSnapchatがまだそれほど多くのユーザーを獲得していない地域で、FacebookがSnapchatライクな機能でメッセージングアプリケーションの地位強化を狙っていると、指摘している。

 Facebook傘下のInstagramでも、投稿した写真や動画が24時間で消える「Instagram Stories」機能を8月にリリースしている(関連記事:Instagram、写真や動画が24時間で消える新機能「Stories」開始)。