ギデオンは2016年9月30日、サイバー攻撃対策機器「Cyber Cleaner」シリーズの新ラインアップとして、IPv6国別フィルター機能などを搭載した「Cyber Cleaner ST」を同日発売したと発表した。標準小売価格(税別)は200万円から(初年度ライセンスを含む)、年度更新ライセンスが20万円から。

 ネットワーク経路上に設置して通過するパケットのうちの不要パケットを破棄する「Cyber Cleaner」と、同社クラウドから配信されるサイバー攻撃情報をインターネットから受信してCyber Cleanerに送信する「AccessControl」2台の機器から構成される。

 通信パケットのヘッダー情報(送受信元のIPアドレス、ポート番号、プロトコルなど)だけで判断するため、通信速度の低下を招かず、さらにコンテンツデータの暗号化の有無に関わらず判定できる。また、IPアドレスを持たないL2機器のため機器自身が攻撃を受けない、PPPoEプロトコル上のパケットも判定できるなどの特徴を持つ。

 サイバー攻撃情報は、NICTやカスペルスキーからライセンス提供を受けており、日本向け特有のサイバー攻撃の通信遮断に有効という。このほかにもCyber Cleaner STでは、IPv6パケットに対する国別フィルター機能、各国のISP別分布を表示できるログ分析機能、PDF文書でのレポーティング機能などを追加した。

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