富士通と富士通マーケティング(FJM)は2016年9月30日、年商100億円から1000億円までの中堅企業を対象としたERP(統合業務)ソフトの新シリーズ「GLOVIA iZ」を発表した。販売目標は、今後3年間で3000本。

GLOVIA iZの位置付け
GLOVIA iZの位置付け
(出所:富士通)
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 これまで「GLOVIA smart」が担っていた中堅企業向けの領域をカバーする。年商1000億円を超える大企業向けの「GLOVIA SUMMIT」と、年商100億円未満の中堅下位企業向けの「GLOVIA きらら」の間に挟まる(関連記事:富士通が中堅下位ERPを「GLOVIA きらら」に刷新、販売は業務別に2製品に分割)。

 GLOVIA iZの投入に合わせて、GLOVIA smartについては業種特有の業務に対応する機能を備えた業種特化型のシリーズとして再定義した(関連記事:富士通マーケが中堅ERPに小売専門店向けを追加、まずはファッション業界から)。この一方で、汎用性を備えた業種共通のシリーズとしてGLOVIA iZを位置付けた。

 GLOVIA iZは、「販売管理」「会計」「人事給与」「経営管理」「生産管理」の5製品で構成する。価格(税別)は、販売管理が564万円からで、2016年11月に提供する。会計は135万円から、人事給与は178万円からで、ともに12月に提供する。経営管理と生産管理については2017年6月に提供する。

 GLOVIA iZシリーズの特徴の一つは、社員間でコミュニケーションを図るための機能に注力していることである。例えば、あらかじめ設定された判断ルールに基付いて、上司への承認申請や、他部門への作業指示などを自動で通知できる。作業指示などのタスクと業務データを関連付けて管理することによって、業務の進ちょく状況を可視化できるとしている。