ポリコムジャパン エンタープライズ事業部の下村たまえセールスディレクターは2016年9月28日、東京・目黒のウェスティンホテル東京で開催した「第5回イノベーターズ会議」(日経BP社 日経ITイノベーターズ主催)に登壇した。下村氏は、「全く思考回路の違う『ミレニアル世代』の意見を組み込んだ働き方改革が必要だ」と話した。

ポリコムジャパン エンタープライズ営業部の下村たまえセールスディレクター
ポリコムジャパン エンタープライズ営業部の下村たまえセールスディレクター
(撮影:井上 裕康)
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 ミレニアル世代とは1980年代から1990年代にかけて産まれた世代のこと。「これからのビジネスを支える、企業にとって重要な世代だ」(下村氏)という。下村氏は「産まれた時からデジタルが当たり前のデジタルネイティブなミレニアル世代は、思考回路が全く違う」と話した。

 「例えば、ミレニアル世代の多くはペンとノートでメモを取る習慣がない」(下村氏)。スマートフォンで撮影をして写真として記録したり、PCでメモを取ったりする。「ほかにも、彼らの多くはデバイスと共に就寝している。文字通り、ベッドにデバイスを持ち込んで寝ている」(下村氏)。

 下村氏は「働き方は『変える』のではなく『変わる』」と話した。考え方や生活スタイルの違うミレニアル世代が社会の中心になっていくことで、企業は働き方を変えざるを得ないという。

 「価値観が違う世代とコミュニケーションを取るには、色々な価値観に合わせたツールを企業が用意することが大切だ」(下村氏)。会議室に集まって話合うのではなく「どこでも、どんなデバイスでもコミュニケーションを取って働ける必要がある」(下村氏)という。

 下村氏は働き方改革を進める方法として「各世代へ聞き取りをすること」を勧める。「新しい働き方が定着している顧客企業の取り組みを見ると、色々な世代の人を巻き込んで考え方を聞き取って働き方改革を進めている。まずは聞き取りから始めるとよいだろう」(下村氏)。