キヤノンITソリューションズは2016年9月29日、メールを介した情報漏えいを防止するメールフィルタリングソフト「GUARDIANWALL」のサービス事業者向けエディション「GUARDIANWALL Cloud Edition」について、10月20日から新バージョンを販売すると発表した。新版では、フィルタリング機能を強化するとともに、管理画面やレポートを刷新した。

管理画面を刷新した
管理画面を刷新した
(出所:キヤノンITソリューションズ、以下同じ)
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レポートを強化した
レポートを強化した
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 情報漏えい対策を目的としたメールフィルタリング/アーカイブソフトである(関連記事:キヤノンITS、メールフィルタリング上位版が仮想アプライアンスに)。メール中継サーバー(MTA)であり、メール中継時にキーワード文字列との一致や「個人情報を含む」ケースなど、あらかじめ指定したフィルタリング条件に合致したメールの送受信を、保留または削除する。添付ファイルの自動暗号化機能や、メールのアーカイブ(保存)機能も提供する。

 Cloud Editionは、ユーザー企業に対してメールフィルタリング機能を提供するサービス事業者の利用を想定したエディションである。フル機能版のGUARDIANWALLからサービス事業者向けの機能を抽出するとともに、複数企業を同居させるマルチテナント機能や、サーバーの増設によって負荷軽減を図るスケールアウト機能を追加している。

 今回発表したCloud Editionの新版では、管理画面を刷新した。直感的な操作が可能なユーザーインタフェースを実現したとしている。レポート機能も強化した。利用実態をグラフで分かりやすく表示する。グラフをクリックすることで、細かくドリルダウン表示できる。

 フィルタリング機能も強化した。送信メールの添付ファイルを自動的に暗号化する機能や、一斉送信メールのあて先をBCCに変換して誤送信を防止する機能、個人情報が含まれるかどうかを検知してフィルタリングする機能、などを追加した。

 価格(税別)は、最小構成となる50ユーザーで年額62万4000円。このほか、1000人で年額124万8000円、5000人で年額277万2000円、など。5001人以上は個別対応。