カナダBlackBerryは現地時間2016年9月28日、2017会計年度第2四半期(2016年6月~8月)の業績を報告する中で、スマートフォンの生産を打ち切る方針を明らかにした。

 社内でのモバイルハードウエア開発を終了し、パートナー企業にアウトソースする。これにより、資本効率を高められるとしている。

 第2四半期の決算(すべて米ドル)は、米会計原則(GAAP)ベースの売上高が3億3400万ドルで、前年同期から32%減少した。営業損失が3億5500万ドル、純損失が3億7200万ドル、希薄化後1株当たり損失は0.71ドルだった。

 非GAAPベースの場合、売上高は3億5200万ドル、希薄化後1株当たり損益はプラスマイナスゼロとなる。

 非GAAPベースの事業別売上高比率を見ると、ソフトウエアおよびサービスが44%、サービスアクセス料が26%、モバイルソリューションが30%だった。

 John Chen最高経営責任者(CEO)は、「モバイルソリューションの戦略が勢いづく兆しを見せている」とし、インドネシアの合弁企業BB Merah Putihとのライセンス契約合意について言及した。BB Merah PutihはBlackBerryからライセンスを受け、BlackBerryブランドのスマートフォンを製造する。BlackBerryは端末製造を外部委託することで、今後はソフトウエア開発に注力する。

[発表資料(BlackBerryの決算発表)]