デルは2016年9月28日、都内で法人向けPCの新製品発表会を開催し、エントリー向けノートPC「Vostro」シリーズの新製品を発表した。コワーキングスペースを利用した発表会場では、Vostroシリーズがターゲットとするスモールビジネスにおける利用例を示した(写真1)。

写真1●デルが新「Vostro」シリーズを発表(コワーキングスペースでの利用例)
写真1●デルが新「Vostro」シリーズを発表(コワーキングスペースでの利用例)
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PC市場全体が下落する中でデルは「非常に好調」

 発表会には、デル 執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部 統括本部長の山田千代子氏が登壇した(写真2)。

写真2●デル 執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部 統括本部長の山田千代子氏
写真2●デル 執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部 統括本部長の山田千代子氏
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 最初に山田氏は、PC市場におけるデルの位置付けに言及し、「IDCのアジア・パシフィック地域における調査結果では、2016年第2四半期にデルの国内PC出荷台数は前年同期比で30%増加し、国内シェアは3位になった。市場全体ではマイナス1%と落ち込んでいる中で、非常に好調だ」と語った(写真3)。

写真3●デルはPC市場で非常に好調という
写真3●デルはPC市場で非常に好調という
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 中堅中小企業向けのデスクトップPCでは22期連続でシェア1位、日経コンピュータの「顧客満足度調査 2016-2017」でもノートPC部門で1位になったことを挙げ、「理由として、サポートの良さが高く評価されている。障害が実際に起こる前に予防することに注力している」(山田氏)と語った。

 また、デル社内の数字としては法人向けPCの販売実績が2016年5〜7月期に前年同期比でデスクトップPCが28%、ノートPCが81%増加したとして、2-in-1モデルの販売開始などを理由に挙げた。