サイボウズは2016年9月28日、オーストラリアでの拡販体制強化に向け、日本語生活情報ポータルの運営や訪日観光促進事業を行うオーストラリアのJAMS.TV社と提携し、新会社「kintone Australia Pty Ltd」を設立したと発表した。オーストラリアで活動する日系企業、現地企業の業務効率向上、チームワーク向上に向けて現地での活動を強化していく。

 サイボウズは、2011年にクラウドサービス「kintone」をリリースして以来、国内だけでなく中国や米国での「kintone」の展開に注力してきた。中国では100%子会社「才望子信息技術(上海)有限公司(サイボウズ中国)」が、米国では100%子会社「kintone Corporation(サイボウズU.S.)」が販売事業を担当する。また、東南アジア各国では「Cybozu Asia Partnership Program」を展開し、主に日系企業向けに活動するパートナー企業への支援を行っている。

 オーストラリアは、クラウドサービスが広く普及しており、また働き方も日本より柔軟であるため、同社のクラウドサービスと比較的親和性が高い市場と考えていたという。今回、さらに現地での調査を行い、日系企業や現地企業のニーズを確認し、さらなる潜在需要の掘り起こし、その受け皿となる販売およびサポート体制を確立すべく、現地の商習慣に精通し強固な販売チャネルを持つJAMS.TV社と提携して新会社を設立した。

 kintoneは、日本国内で約5000社が導入しており、適用業務とアプリ開発のノウハウも日々蓄積している。今後は、これらのノウハウをより各国のニーズに応じて変化・適用させつつ、さらにグローバル市場への展開を図る。

 また、サイボウズ製品・サービスの海外拠点での利用拡大に伴い、主に日系企業の海外拠点を想定した英語によるメールでのテクニカルサポートを10月3日から開始する。海外拠点の部門管理者が、日本の情報システム部門を経由することなくサイボウズに問い合わせでき、より短期間での課題解決が可能という。

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