米IntelとBMWらドイツ大手自動車メーカー3社は2016年9月27日、モバイル技術関連企業なども参加する連合体「5G Automotive Association(5GAA)」の結成を発表した。次世代モバイル通信の第5世代(5G)技術を利用したコネクテッドサービス開発で協力する。

 5GAAは通信ソリューションの開発、テスト、推進に共同で取り組む。標準化をサポートし、商用化や世界での普及促進も図る。

 結成時点でIntelとBMWのほか、ドイツAUDI、ドイツDaimler、スウェーデンEricsson、中国Huawei Technologies(華為技術)、フィンランドNokia、米Qualcommが参加している。

 5Gは、より大量のデータ伝送とより多くの接続デバイスに対応し、大幅なレイテンシー短縮と信頼性の向上につながると期待される。

 5Gベースのソリューションは、自動車産業とICT(情報通信技術)産業に新たな技術的機会と事業機会をもたらすもので、5GAAのメンバー企業はこれらを最大限実現するため密に連係するとしている。

 主な活動としては、ユースケース、技術要件、導入戦略の定義や調整を進めるほか、標準化団体や規制機関をサポートし、承認の仕組み作りも支援する。

 車が情報をやりとりする際の無線接続、セキュリティー、プライバシー、認証などに関する仕様策定にも取り組む。また、統合ソリューション、相互運用性のテスト、大規模な試験導入などに向けた共同の開発プロジェクトを運営する。

 5GAAは、自動車およびICT産業、あるいは道路交通システム業界からのさらなる参加を呼びかけている。

[発表資料(Intelのプレスリリース)]
[発表資料(BMWのプレスリリース)]