日本オラクルは2016年9月26日、トヨタ自動車がオラクルのクラウドサービス「Oracle Data Visualization Cloud Service」を採用したと発表した。データを可視化して分析する機能を提供するサービスであり、トヨタ自動車のカーシェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモ・ライド)」の利用動向を分析するために導入した。

 Ha:mo RIDEは、超小型電気自動車「COMS(コムス)」を使ったカーシェアリングサービスである。トヨタ自動車が実証運用する低炭素交通システム「Ha:mo(ハーモ)」の一環として、豊田市で実施している。毎日の通勤通学や観光地の周遊など、様々な利用ニーズに適応できるとしている。

 今回、Ha:mo RIDEがどのように利用されているかを分析してHa:mo RIDEの有用性を検証するため、データの可視化機能を備えたOracle Data Visualization Cloud Serviceを採用した。同クラウドサービスの特徴は、数クリックで散乱したデータから隠されたパターンを素早く発見して共有したり、すぐに実行可能なビジネス上の洞察を導き出したりすることができることという。

 Oracle Data Visualization Cloud Serviceの価格(税別)は、1ユーザー当たり月額1万8000円で、最小契約数は5ユーザー。クラウドサービス版のほか、個人のパソコンだけで利用できるデスクトップ版も用意している。