ブイキューブは2016年9月26日、SaaS型で利用できるWeb会議サービス「V-CUBE ミーティング」を強化し、WebRTC経由で会議に参加できるようにしたと発表した。WebRTCが利用可能なWebブラウザーさえあれば、専用のアプリケーションをパソコンにインストールすることなくWeb会議に参加できるようになった。9月29日からWebRTCを利用できる。

様々なデバイスからWeb会議に参加できる
様々なデバイスからWeb会議に参加できる
(出所:ブイキューブ)
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 2015年に強化した現行版のV-CUBE ミーティングでは、WindowsからWeb会議に参加するために、専用のアプリケーションを利用する。WebブラウザーからWeb会議サービスにログインして会議を開始すると、専用のアプリケーション画面が立ち上がる仕掛けである。今回の強化ではさらに、専用のアプリケーションを使う方法のほかにWebRTCも選べるようにした。

 WebRTCは、HTML5規格に含まれる映像/音声通信の標準規格である。WebRTCに対応したWebブラウザーであれば、プラグインなどの追加ソフトウエアを用いることなく映像/音声を扱える。V-CUBE ミーティングはWeb会議サーバーとWebブラウザーの間をWebRTCで接続する方式なので、WebRTCを使う参加者と専用のアプリケーションを使う参加者が一緒に会議に参加できる。

 会議に参加できるクライアント環境は、Webカメラ/マイクをつないだパソコン(Webブラウザー)とiOS/Androidアプリケーションである。さらに、H.323接続またはSIP接続を介して専用のテレビ会議システムから会議に参加することや、固定電話/携帯電話の音声通話から会議に参加することも可能である。

 機能面では、テキストによるチャット機能、PC画面やPowerPoint資料などを参加者間で共有する機能、会議を録画する機能、契約していない人を会議に招待するURLを発行する機能、などを提供する。